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| 内反小趾とは? |
小趾が内反する疾患です。(そのまんまです) つまり足の小指、が親指側に曲がります。指の付け根が外側に出っ張ります。外反母趾と同時に起こる事も多くあります。病院には女性の方が多く来院します。女性の方がお洒落靴を履くため痛みが出る事が多いのですが、男性にも多くあります。
内反小趾のX線写真は外反母趾と同じく開張足です。足の指のつけ根から甲の部分(中足骨)が広がります。そのため、小趾と中足骨は前から見ると回旋します。第5中足骨は横から見て弓状に弯曲して見えます。これは回旋のためにX線前後像で弓なりに見えると考えられます。| 内反小趾が靴に当たって痛い場合の治療は? |
矢印の部分が靴に当たりますから、幅広の靴で、この部分の革をポイント・ストレッチにより伸ばします。
道具を使ってポイント・ストレッチを行います。
| 内反小趾で足の裏が痛い場合の治療は? |
内反小趾のために足底の一部に強い圧力が掛かり胼胝(たこ)やウオノメができて痛みます。
タコが酷くなとウオノメになり、押すと強い痛みがあります。例えば、糖尿病により神経が鈍くなると痛みが軽いのですが、タコ、ウオノメは大きくなります。
一般的に足底挿板を用いますが日本の市販靴に合わせた薄い中敷きでは効果も薄くなります。ドイツの整形靴または深さの深い運動靴を用いて、厚い中敷きを使うのが最良です。厚い中敷きの第5中足骨の骨頭部分への圧力が減るように薄くします。それ以外の部分、特に中足部の横アーチを厚くします。| 内反小趾の手術は? |
ほとんどの場合、靴と中敷きの調製で痛みが取れるので手術は行いません。ダンサー、スキー、スノーボード選手、ファッションモデルなど、職業、スポーツのために、どうしても御希望の場合には手術を行います。手術方法は外反母趾とほぼ同じですが、骨が小さくて固定が難しく、軟部組織が薄いために難しく、注意深い手術が必要です。
別の患者様の手術前後のX線写真です。35歳女性で、強い開張足のために外反母趾と内反小趾が有り、歩くたびに激痛がありました。整形靴により治療しましたが、どうしても痛みが強いので手術を行いました。外反母趾は吸収ピンを用いて遠位骨切り術、内反小趾は第5中足骨の基部で骨切りを行い、足の幅を狭くしています。金属のワイヤーは3〜5カ月後に骨が充分に癒合してから抜きました。| 疾患名は? |
| 文献 |
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