dr-machida.com 足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一 | Menu |
HOME | 外反母趾 | 巻き爪 | 足と靴 | 医家向け |
2020年3月19日更新
一方、ウオノメはその下に核があり、さらに深部に刺さります。そこでタコは押しても軽い痛みですがウオノメは強い痛みがあります。そこで、ウオノメは手術で取らなければならないことが多くあります。自分でサリチル酸などの薬を使って取ろうとすると、細菌が入る危険があります。 この写真はウオノメで、中央に硬い核があり押すと強い痛みがあります。局所麻酔をして切除しました。 直径5mmの小石のような「核」が出てきました。靴の中に小石が入っていたような痛みがあったのが理解できます。魚の目、鶏眼、corn(トウモロコシ)などと言われています。手術した後も再発しないように、厚い中敷きを使っています。
タコは皮膚に対する物理的刺激で出来ます。ですから削っても同じ靴を履けばまたタコができてしまいます。まず、靴の中敷きを調整して足の裏にかかる重さの分布を変えます。ハイヒールなどは足の前の方に重さが片寄るのでタコができやすくなります。一番良いのは整形靴つまり、厚い中敷きの外せるドイツの靴で中敷きを調整することです。注意するのは薄い中敷きでは、効果も薄い事です。ドイツの整形靴に関してはシュリット社のホームページ を御覧ください。
同じ人の足の裏です。ひどいタコが出来ていますが、これは開張足のために足の裏のパッドが薄くなり、足の裏への刺激が原因です。外反母趾があって足の裏が痛むのですが、トウ・セパレーターなどで親指を真っ直ぐしても、当然効果は有りません。 フット・プリントを採り、圧力の掛かり方を調べ、厚い中敷きを作ります。こうした靴を履けばタコは減ります。さらに家の中でも厚い中敷きを調整して作ったサンダルを用いればタコは出来なくなります。裸足は出来るだけ避けます。 町田が外来診療している病院ではこうした厚い中敷きを作ります。
上の例のX線写真です。左の小趾は正常ですが、右の小趾の末節骨に骨が出ています。(矢印の部分) つまり、治り難いタコでは骨のX線写真が必要な場合があります。これは骨を削らないと治りません。手術の後には先の丸い紐靴をお奨めします。 ホームに戻る |