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2020年3月8日更新
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| フライバーグ病とは? |
第2または第3足指の付け根の関節が変形してくる原因不明の病気です。主に13歳から17歳の女子に始まりますが、男性、成人にも見られます。中足骨頭(足指の付け根)の痛みと変形があります。その関節の動きが悪くなる事もあります。第2 中足骨頭が最も多いですが、まれに第3、第4中足骨にもあります。病変は通常は片足で1カ所のみです。そして慣れていない運動の後に生じる事も多いようです。 | フライバーグ病の症状、X線写真は? |
上の写真の17歳女性の右足の正面X線写真です。第2中足骨の骨頭が扁平になっています。他の中足骨と比べると明らかです。
同じ足の側面X線写真です。第2中足骨の骨頭が背側に突出しており、ルース・ボディも見られます。ルース・ボディは剥がれた軟骨で関節ネズミとも呼ばれます。
13歳女性のX線写真で、第2中足骨の骨頭の一部が薄く見えます。初期の段階のフライバーグ病です。
この写真は59歳女性で、足背に触ると骨が隆起しています。
上の例の正面X線写真です。左足の第2中足骨の骨頭が扁平になっています。反対側の中足骨と比べると明らかです。
第2,3,4中足骨のフライバーグ病です。フライバーグ病は第2中足骨に多いのですが、第3,4中足骨にも見られる事があります。
18歳女性のX線写真で、右足の第2中足骨の骨頭が変形しています。中程度のフライバーグ病です。
CTで見ると右第2中足骨の上に骨隆起が見られます。
3D CTで見ると、立体的に骨隆起を観察できます。このため、腱が擦れたり、他の軟骨にぶつかり、痛みが出ます。
| フライバーグ病の原因は? |
50歳の女性の左足の痛み。 パンプスを履いていて、しだいに痛みが出ました。X線写真では第2中足骨骨頭が一見正常に見えますが、わずかに軟骨が変形しています。
しかし、MRIを撮ると、明らかに第2中足骨骨頭の変化が見られました。つまり、こうした、軽い外傷の一部がフライバーグ病に発展すると思います。| フライバーグ病の治療は? |
| フライバーグ病の手術は? |
指を上に曲げた時に強い痛みがあり、触ると骨の出っ張りを触れ、なおかつX線写真で骨が隆起している場合には手術を行います。特にルース・ボディ(遊離骨片)がある場合には、関節軟骨の破壊が進行しますから、積極的に手術を行っています。
手術後7ヵ月、痛み無く背屈できるようになりました。手術後も整形靴を履いてもらい、再発を予防しています。| フライバーグ病の歴史は? |
| 文献 |