dr-machida.com 足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一 | Menu |
HOME | 外反母趾 | 巻き爪 | 足と靴 | 医家向け |
厚底靴に関する質問集
捻挫とは骨が正常で靱帯、関節包などが傷つくことを言います。足関節は捻挫を簡単に考えてはいけません。足関節の捻挫は色々なタイプがあり、ほとんどは自然に治るのですが、時には骨折よりも難しい事もあります。また、捻挫を繰り返すと重症になります。 足関節の重度の捻挫では靱帯が切れます。ほとんどの場合はもとどうりに治るのですが、靱帯が伸びたまま治ると捻挫を繰り返し易くなります。また、足関節の軟骨が削れてしまうことがあり、歩く時の痛みが続きます。軟骨はレントゲン写真では写らないので、医師に「なんでもない」と判断されてしまうことがあります。MRIを撮影すると明らかになります。 1999年9月には神奈川県海老名市の若い女性が頭を打って死亡しました。1999年11月1日に茨城県ひたちなか市で厚底ブーツで運転、事故をおこし運転者は重傷、同乗者を死亡させるという事故がありました。2000年2月11日には高知県土佐市で、23歳女性の運転するの乗用車が中央線を越え、軽自動車と正面衝突しました。この事故で、男性1人死亡、女性は重傷を負いました。圧底靴の運転者は軽傷でした。こうした悲惨な事件、事故は氷山の一角だと思います。
もう一つの大きな問題は、厚底靴では路面の状況が判らないことです。足の裏は敏感なセンサーで、路面の段差、傾き、滑り易さを無意識のうちに感じながら歩いています。ところが厚底靴では路面の状態が判らないので、非常に危険なのです。 1999年11月に厚底ブーツで運転、事故をおこし同乗者を死亡させるという事故がありました。運転者は「厚底ブーツがひっかかってブレーキが踏めなかった。」と言っているそうです。厚底靴では足の裏の感覚がまったく判らない事が本当の原因です。
欧米では極端なおしゃれ靴を街で履いているのは映画のプリテイー・ウーマン系の人が主です。
中高年の女性は男性よりも明らかに骨粗鬆症からの腰痛、骨折が多く起こります。 骨粗粗鬆症の原因としてカルシウム不足が言われてあり、多くの皆さんが気をつけています。充分な量のカルシウムを食べるのは良いことですが、運動しなければ骨には付きません。 運動不足から肥満、高血圧、、心臓病、糖尿病など多くの病気が起こります。今の中高年の女性が若い頃にはハイヒールが流行りました。そして、外反母趾ばかりでなく、多くの生活習慣病の原因になっています。今の厚底靴の流行が長く続くと将来が心配です。
2002年1月28日 「テレビ朝日 トゥナイト2」において、「厚底靴ブームが下火になって本当に助かっています。」とコメントさせていただきました。 ホームに戻る / 次のページは健康法の迷信 |