| dr-machida.com 足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一 | Menu |
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| 整形靴って何? |
| 整形靴の種類は? |
子供の扁平足に対して市販の踵がしっかりした、深さのあるスポーツ・シューズを用いて特注の中敷きを入れています。なお、大きめの靴、長さの長い靴に中敷きを入れるのはお勧めしません。深さが必要です。
整形する目的で作られている市販靴を用いて整形靴を作ります。ドイツの整形靴職人(オートベディー・シューマッハ・マイスター)が好んでバルディ社のフィンコンフォート、スイスのクンツリー社の靴などを使います。中敷きが外れない場合には、薄い足底挿板しか入りませんが、厚い中敷きの脱着できるコンフォート・シューズでは、足の状態に合わせて、色々な材質の中敷きを作る事が出来ます。日本の病院にも少しずつ広まっています。
これは軽症の内反足に対して、紐靴をベルクロ(マジックテープ)に替え、アウトソール(靴底)を縦方向に丸くするローリング加工、外側を厚くする外側楔状加工(ラテラル・ウェッジ)を行っています。また、厚い中敷きもオーダーで作っています。
脳性小児麻痺(CP)により、痙性麻痺、つっぱって踵が持ち上がる状態に対する整形靴です。クンツリー社の靴で、靴の側面にはプラスチックの板が埋め込んであり、シーネが不要になります。中敷きは踵を厚くして、体重が踵にも均一に掛かる様に調整しています。
重度の麻痺に対して義肢装具士が作ります。バー付きの靴形装具です。
ポリオ後遺症、切断肢、大きな脚長差など重症の場合には、足に合わせたイン・シューを作り、さらにイン・シューに合わせて注文靴も作ります。この写真は足にギプスを巻いて作ったイン・シューのラスト(木型)です。高度な技術が必要です。