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| 強剛母趾になると、どうなるのですか? |
強剛母趾では母趾のMTP関節(付け根の関節)が痛くなります。特に足の親指を上に伸ばすと痛みが出ます。の軟骨が損傷されます。軽いうちは、爪先立ちやハイヒールの時に痛みを感じます。中程度になると、母趾を上に向けるのが制限されます。重度になると、この関節はほとんど動かなくなります。
親指の付け根の関節の部分に上に向かって骨が飛び出しているのが触れます。外反母趾も同時にある事もありますが、別の病気ですから治療は外反母趾とはまったく違います。| 赤ちゃんの強剛母指と違うのですか? |
| 強剛母趾のレントゲン写真は? |
立った状態で横からX線写真をとると、母趾のMTP関節(付け根の関節)に骨が持ち上がっています。円の中央部。
反対側(健側)のX線写真です。| 強剛母趾の3D (3次元) CT画像は? |
3D-CTで見ると、過剰な骨棘 (こつきょく、osteophyte )の状態が良く判ります。左右の母趾を前から見た角度で表示しています。
黄色い部分が過剰な骨棘。手術では、この部分をサージタル・ソーという器具を用いて丁寧に削ります。すると、この部分が反対側の関節とぶつからなくなり、手術中に動くようになります。
同じ患者様の通常の側面X線写真です。
黄色い部分が過剰な骨棘です。| 強剛母趾の原因はなんですか? |
| 強剛母趾ではどんな靴を履けば良いのですか? |
靴の底の先端が丸く上がってる。トウ・スプリングがある靴と呼びます。そして、母趾が上に曲がりにくい靴を履きます。
さらに、必要に応じて靴の底を硬くして、中敷きは親指が下がるように加工します。母趾が曲がり難いように靴底の先端を改造します。
| 強剛母趾の手術はどうやるのですか? |
関節唇切除術(cheilectomy) 左図| 強剛母趾の手術の麻酔は? |
| 強剛母趾の手術で入院期間は? |
| 強剛母趾の手術の数は? |
| 強剛母趾手術数 | |||
| 年 | 人数 | 男性 | 女性 |
| 2003年 | 5 | 0 | 5 |
| 2004年 | 16 | 2 | 14 |
| 2005年 | 16 | 6 | 10 |
| 2006年 | 4 | 1 | 3 |
| 2007年 | 3 | 2 | 1 |
| 2008年 | 10 | 3 | 7 |
| 2009年 | 16 | 4 | 12 |
| 2010年 | 16 | 5 | 11 |
| 合 計 | 86 | 23 | 63 |
| 強剛母趾の程度(グレード)とは? (研究者向け) |
| グレード | 関節可動域 | X線写真 | 臨床所見 |
| 0 | 背屈 40-60度 and/or 正常側と比べて10-20%減少 | 正常 or わずかの所見 | 自覚症状無し、硬いのみで、他動運動が制限されている。 |
| 1 | 背屈 30-40度 and/or 正常側と比べて20-50%減少 | 背側のスパー(骨棘)が主な所見。中足骨骨頭はわずかな関節裂隙の狭小化、わずかな関節周囲の硬化像、わずかな扁平化がある。 | 軽い痛み、または時々硬さを自覚する。 強く背屈したり底屈すると硬さと痛みがある。 |
| 2 | 背屈 10-30度 and/or 正常側と比べて50-70%減少 | 背側、外側、時に内側にオステオファイトがあり中足骨骨頭が平坦に見えるが、側面X線で関節裂隙は25%以下にの狭小化は見られない。 軽度から中等度の関節裂隙の狭小化、硬化像。種子骨は通常変化しないが、時に異常も見られる。 | 中等度の痛み、または硬さを常に自覚する。 完全に強背屈したり底屈する少し前に痛みがある。 |
| 3 | 背屈 10度以下 and/or 正常側と比べて75-100%減少し、底屈でも減少している。(多くは底屈10度以下) | グレード2に加えて、重度の関節裂隙の狭小化があり、関節周囲の骨嚢腫様変化や側面X線写真で関節背側25%以上が変化し、種子骨は拡大 and / or 嚢腫 and / or 不正像が見られる事がある。 | ほとんど、常に痛みと強い硬さを自覚し、他動すると可動域全般 (中点は除く) で痛みがある。 |
| 4 | 同上 | 同上 | ほとんど、常に痛みと強い硬さを自覚し、他動すると可動域中点でも激しい痛みがある。 |
| 強剛母趾の文献は? |