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足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一
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2016年2月20日 第12回 日本整形靴技術協会学術大会_大阪市_抄録

 

リウマチ患者が履きたい靴について



天笠亜衣子(1)、町田英一(2)、久世泰雄(3)、青木淳(3)

(1)株式会社アルカ、(2)高田馬場病院整形外科、(3)株式会社シュリット 


【緒言】
過去、リウマチ患者の靴に対する美観や使用感について報告してきた。足趾変形と痛みを伴う為、好みを優先できないことから整容について不満が多いことも分かっている。そして、股関節や手指に症状があり、紐履は不便であっても、安易に面ファスナーを起用しないなど、医療的要素を想像させるものを避ける傾向について把握できた。今回は、リウマチ患者の要望に歩み寄った既成靴の選択と、痛みの緩和を目的とした中敷の作製、靴底の加工を行った事例を報告する。

【事例】
 リウマチ患者で年齢が69歳の女性、足に見られる症状は外反母趾、槌指。手は、尺側偏位で指が小指側に流れるように変形している。靴への要望は、足の冷えと中足骨骨頭部圧痛の解消、更に紐のないブーツというデザインであった。既成靴であるが、デザインの要望や冷えの解消可能な靴を選択し、患部除圧のため、中敷の作製と、靴底の加工を行った。現在、経過観察中である。

dr-machida.com 2016年3月11日更新