dr-machida.com
足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一
Menu
HOME 外反母趾 巻き爪 足と靴 医家向け

2022年1月31日更新

足底挿板の費用は?

扁平足、外反母趾などに対する足底挿板、靴型装具は一部の制限が有りますが健康保険で作れます。

多摩北整形外科病院(月火水曜日午前午後)、麻布整形外科クリニック(木曜日午前午後)、新所沢清和病院(土曜日午前)における健康保険を使った足底挿板製作の価格です。私の外来の時間に御来院いただければ初診後に、義肢装具士が「仮り合わせ」「出来上がり」の3回(1から2週間ごと)の受診となります。その後に靴、中敷きを使ってみて、微調整を御希望の場合には御来院ください。

 他院で外反母趾手術を受けた患者様でも足底挿板の作成を喜んでさせていただきます。


自費の場合の足底挿板の費用は?

厚い中敷き  例えば2足目から健康保険を使わないで自費で作る場合、当院ではドイツの材料を使用した厚い中敷きを義肢装具士が約3万円でお作りします。ご来院になれない患者様は靴屋、例えば アルカ社 などでお作りになるようお勧めします。

靴屋へのお支払い
  ドイツのコンフォート・シューズ、サンダルは3から4万円、運動靴は1から3万円くらいです。インソールの作成調整は靴屋では1-3万円くらいです。

 ドイツのコンフォート・シューズが最も優れています。この皮革の材質が厚く加工が容易です。外反母趾に適しています。扁平足の場合には元々の中敷きが厚くて取り外せる運動靴であれば当院でオーダーメイドの中敷きを作れます。キャンバスでは加工が出来ないので外反母趾には向いていません。
 ドイツのコンフォート・シューズの一例です。厚い中敷きを交換できます。

 市販の普通の靴では、厚い中敷きは入りません。また、大きめの靴では長さが長いだけで、深さが有りませんので厚い中敷きは入りません。
健康保険の場合の足底挿板の費用は?
例: 外反母趾、健康保険 3割負担 の場合の自己負担金額

病院へのお支払い
初診料850円
再診料2回分740円
X線写真 両足1010円
足底挿板作成のための採型料4,200円
合計6,800円
 健康保険の金額は病院により異なる場合があります。追加の検査や診断書料が掛かる事があります。(2014年4月1日現在)

義肢装具士へのお支払い
足底挿板約11,820円
39,404円を患者さんが立て替え払い、自己負担が3割の場合、後に7割返却)
2018年 改訂

厚い中敷き  当院ではドイツの材料を使用した厚い中敷きを作ります。足底挿板の価格は決められています。病院で作る足底挿板は薄い物や短い物を作っても同じ価格ですから、良い材料で作る事をお勧めします。足底挿板の料金は全額を患者様からお預かりし、健康保険組合などの支払い基金に診断書、義肢装具士の領収書などを提出して、手続きをとれば、後日、金額の7割が、患者様に返却されます。

 この金額は厚生労働省により決められています。他の調整を追加し、加算する事もあります。既に病院で、健康保険を使って足底挿板を作った場合には成人では前回の診断書の日付から1年6カ月経過しないと、健康保険は使えません。ですから2足目を御希望の方は、シュリット社(アルカ)などで自費でお作りになるようお勧めします。

補装具の種目、購入又は修理に要する費用の額の算定等に関する基準第6号 (平成25年1月18日改正)

当院での足底板作成の手順

「シャウム」で足の型取りをします。シャウムはドイツ製のスポンジの様な型取り用の材料です。
足を入れて立つと、沈んで型が採れます。

シャウムに樹脂を流し込んで足型の陽性モデルを作成します。
陽性モデルに合わせて足底板を作成します。

2週間後に再診 仮合わせ

装具の再診の時間を予約させていただきます。
出来上がった足底板です。この例では足の裏の形が複雑なために、体重を適切に分散する形に作りました。
異なる3種類の材質を用い、底の材質は硬く、土踏まずと中足部パッドが隆起しています。表面は「マルチフォルメ」です。マルチフォルメは通気性に優れ、適度な柔らかさ、滑り摩擦があります。

シャーレ、つまり踵部の凹みが強く、踵をしっかりとサポートします。

糖尿病性神経障害、脊髄症などによる「しびれ」知覚異常には、さらに軟らかい材料を使います。

4週間後に再診、納品

靴に作成した足底板を入れます。

しばらく御使いいだいてから出来れば3から6ヵ月後ぐらいに再診するようお勧めします。柔らかい材質を使いますので、数ヵ月で表面の材料は潰れてしまうので定期的に修理いたします。

ホームに戻る  /  次のページは整形靴...